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秋は旬の食材が多く、愛犬にも秋の味覚を味わわせてあげたいと考える飼い主さんも少なくないでしょう。
しかし、犬にとっては危険な食材もあります。今回は、犬に与えてもよいものと、いけないものについてご紹介します。
秋の味覚のひとつであるさつまいもやかぼちゃは、犬に与えても大丈夫な野菜です。
犬が体を動かすために必要なエネルギー源となる炭水化物、さらに腸内環境を整える食物繊維やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
ただし栄養価が高いため、カロリーオーバーにならないよう、与える量には注意が必要です。
また、生で与えるのはNG。
梨は水分を多く含むので、脱水時の水分補給として与えることができます。
梨には、たんぱく質の消化を助けるプロテアーゼという酵素が含まれおり、消化機能の向上効果が期待できます。
ただ犬に梨を与えるときは、皮や芯、種は取り除いて、果肉の部分だけを与えるようにしましょう。
栗は秋の味覚の代表格。
エネルギー源になる炭水化物の他、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンAなどのビタミン類、カリウム、食物繊維など犬の健康維持に役立つ栄養を含んでいます。
ただし、消化のために鬼皮と渋皮は必ず取り除き、生ではなく加熱して柔らかくなった栗を与えるようにしましょう。
鮭は赤色はカニやエビと同じ「アスタキサンチン」と呼ばれる色素(カロテロイド)によるもので、強い抗酸化作用がありアンチエイジング効果が期待できます。骨の健康や細胞の酸化の抑制、血液の流れを良くする効果などが期待できます。
カツオにはたんぱく質がとても豊富でカロリーが肉より低いことで知られています。
さらにカツオには、筋肉を補修したり、疲労を回復させたりする効果のあるバリンという必須アミノ酸も含まれます。
鮭フレークなどの人間が食べる加工品は、添加物が多く含まれています。
塩分・糖分の過剰摂取は健康を害する危険性があるため、人間用の加工品は与えないようにしましょう。
アニサキスの危険があるため生はNG。加熱してから与えてください。
ぶどうは犬に中毒症状や病気を引き起こす原因ともなる危険な果物。
犬にぶどうを与えてはいけません。
犬がぶどうやレーズンを食べると、急性腎不全を起こして、重篤な場合は命を落とす危険もあります。
犬の体重目安と中毒発症の可能性がある摂取量
小型(~5kg) | 巨峰1粒〜 | デラウェア3粒〜 |
中型(~15kg) | 巨峰2粒〜 | デラウェア10粒〜 |
大型(~50kg) | 巨峰5粒〜 | デラウェア37粒〜 |
銀杏の実のニオイは犬の興味を引く成分が含まれています。
犬が食べると中毒症状を引き起こす「メチルピリドキシン」という成分が含まれているからです。
痙攣やてんかん発作などを引き起こす恐れがあるとされています。
散歩中に見つけたきのこを食べようとします。
野生のきのこは犬の健康を害する成分が含まれている可能性が高いため、絶対に食べさせてはいけません。
人間と同じように、スーパーで販売されているきのこを与えてくださいね。
慌てて吐かせようと体を動かすといった行為は愛犬の命をより危険にさらす可能性があります。
落ち着いて動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。
犬に与えてよいものといけないものを確認して、愛犬と秋の味覚を楽しめるといいですね。
食べてもよい食材でも、初めてだとお腹を壊してしまうこともあります。
様子を見ながら少しずつ与えるようにしましょう。
また、既往症や持病のある場合には与えないほうがよい場合もありますので、獣医師に確認するようにしましょう。
緊急時は050-8893-1378までお気軽にお電話ください。